日米金銭教育の違い ダニエル・カール氏講演から
先日、
所属します、富山県金融広報委員会主催、
ダニエル・カール氏の講演に出掛けました。
テレビでお馴染みの講師。
金融講演?と結びつきを考えながら席に着いたところ、
なるほど!の連続で、大変勉強になりました。
講師のお父様は、1930年生まれ。
世界大不況の発端が、1929年10月。
お父様の幼少時は、
家が無いなど当たり前、
夜になるとテントで野宿という世の中だったそうです。
そんな厳しい時代を生きたお父様の教育の元、
何と!6歳から、
お金を稼ぐ、というレッスンが始まったというお話でした。
講師が懸念される点は、
お金の話はタブーという日本の慣習。
学生アルバイト禁止。(米:単位の一環)
学生運転免許取得禁止。(米:運転授業がある)
などを挙げられ、
日本古来の金銭教育のままでは、
「世界一、美味しいカモ」を作り出すかも?!という点でした。
日本の、「お金の話はタブー」は、
お心に任せる、とか、
ほんの気持ちです、などという言葉がある様に、
心が通じ合えば、美徳となる一面があります。
以前、
「つまらない物ですが・・・」
の前置きは、失礼だ!
という説を聴き、
個人的には、
揚げ足取りの一種?と感じました。
受け取る側に、わきまえる懐があれば、
やはり素敵なやり取りになるのではないかと思います。
私自身が、形の無い物をサービスとしているからこそ、
この、「お金の事は、タブー」の慣習には、
気を揉み、心を痛める事もなきにしもあらず・・・
タダほど、怖いものは無い。
という言葉もあるのですから、
お金について、あえてはっきりさせないという古来からの慣習は、
美しい一面と裏腹に、
そのリスクも、常に提唱されてきたのだろう、と思います。
日本の良き文化を大切にしつつ、
ダニエル・カール氏の、カモ製作懸念論も、
真摯に受け止めねばならず、
金銭教育に関わる一員として、
使命を確認した一幕でした。
最後に、講師がファイナルメッセージです、と断言された事。
日本社会の金銭教育が整うまで、追い着く迄、
身近にいる我々大人が、
若年層、子ども達に、
先ずは、お金の大切さを伝えることが大切、という事。
ぜひ、日々の中で、実践していきたいですね。